『でも見たハナの顔、あの小犬のストラップを切り刻んだらスゲーショックな顔してたよなー、本当おもしろかった』

キョウコたちは笑っていた。

そんなキョウコたちの前にユキネが姿を見せた。

『誰あんた?』

キョウコの友達がユキネを見て言った。

『あー!!お前確かハナの友達の…』

キョウコはユキネの事を思い出した。

『へぇー、ハナにも友達いたんだ』

キョウコの友達は笑いながら言った。

『よくハナ何かの友達やってるよね?恥ずかしくないの?あんなクズの友達でさ』

キョウコが笑ってそう言うと、キョウコの友達たちも笑った。

『ハナが…死んだ…』

ユキネはうつむいたまま呟いた。

『はあ?』

キョウコは意味がわからなかった。

『ハナが踏切に飛び出して…電車にひかれて…死んだ…』

ユキネはまた呟いた。

『あははは、ハナの友達は面白い冗談を言うね』

キョウコは大笑いした。