俺たちはそのまま、母さんたちと一緒に美由の家へと向かった



明日行われる葬式に参列するということで、先生も学校を休むことについてとやかく言わなかった





少しでも早く美由の元へ行くために、新幹線で行くことになった





新幹線の中、隣に座る梨衣は、ずっと黙ったまま窓の外を見ていた



美由との思い出を思い浮かべているのか、うっすらと涙ぐんでいる



俺も黙ったまま座り、美由との思い出を思い浮かべていた



涙ぐむ梨衣に、声を掛けようとは思えなかった





だけど、何故だろう?



梨衣と俺は、言葉を交わさなくても、同じ思い出を辿っているような気がした



通じ合っている、という不思議な感覚がしたんだ