8時15分――


美由の乗る電車が、ホームに滑り込んできた






ドアが開くまでの時間が…バカみたいに長く感じる…








プシュー…










ドアが開いた途端、中から小柄な、色白の少女が勢いよく飛び出してきた


あまり勢いがよすぎて、危うく前に倒れこみそうになっている



「わっ…とと…」



俺は慌てて、片手で少女を支えた




「あ、ありがとう!危機一髪だったよ」



少女は満面の笑顔を、天と梨衣に向けた






「ただいま!久しぶりだね、天ちゃん、梨衣!」