「はい、倉萩です…あ、はい、おはようございます……どうしたんですか?そんなに慌てて…」





相手の声は聞こえなかったが、不安げな母さんの声で、深刻な内容だということは理解できた






「はい…はい……えっ!?」






母さんの声が、悲鳴に近いものになった




言い知れない不安が、俺の心の中に渦巻いていた