駅から家までの道を、梨衣と二人でゆっくりと歩いた
「なぁ、梨衣…」
「ん?」
「…いや、やっぱり何でもない…」
「そう…」
本当は、梨衣に聞きたいことはたくさんあった
何で美由を一人で待たせるようなことをしたんだ?
美由と、ケンカでもしたか?
でも、見送りの時は普通だったよな?
あれほど「告白しろ!」ってうるさかったくせに、何で今日に限って何も聞かないんだ?
全部聞きたかったことなのに…
その中の一つの疑問さえ、俺は言葉にすることができなかった
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