「分かってるよ…明日…言うから…」



「それでよし!あ、美由!」




美由が慌てた様子で戻って来た



「ごめんね~!トイレ、混んでて…」



「気にしない気にしない!それよりさ、明日なんだけど、午前は私と、午後は天とそれぞれデートにしない?二人っきりでさ♪」



「え…?」



美由が、戸惑ったように視線を泳がせる





…嫌がってんじゃないのか?







そう思っていても、尚も食い下がる梨衣を止めることが、俺にはできなかった



…情けない話だけど







「私も天も、美由のこと独占したくてさ~!二人で、ちょっと考えてみたの!あ…でも、もちろん無理にとは言わないけど…」





いやいや、その口調は十分無理強いだぞ