「ちゃーんと午後には二人っきりにさせてあげるから、午前中は私に美由とデートさせてよね!」



俺の顔を見て、また心を読んだのか、梨衣が美由には聞こえないようにこっそり言った


「天は、橘君とデートしててね♪」




…さらりと恐ろしいことも付け加えながら…














「なんか…梨衣が美由と二人で乗りたいらしくて…」



コーヒーカップに着いた時、橘に事情を説明しようと切り出した





けど…言いにくいな~…



だいたい、梨衣が誘ったんだろ?


この扱いは、橘に失礼じゃないか?







「俺は別に構わないよ」



橘が爽やかに言った


言いにくそうにしていた俺に、気付いてくれたらしい


やっぱりこいつ、いいヤツだな~