「ん?どこどこ?」



「あのね…遊園地に行きたいんだ~!ほら、小学生の時に、よくこの商店街の人たちで行ったじゃない?」



「あぁ、あそこか~!」



「懐かしいね~!」











この街には、すごく小さな遊園地がある



小学生の時に、商店街の慰安旅行兼子どもの夏休みの楽しみに、毎年夏にその遊園地に行っていた




本当に小さくて、ジェットコースターも観覧車も、きっと都会から来た人が見たら笑ってしまうようなものだけれど、それでも幼かった俺たちにとって、その遊園地は夢の国だった




3年経った今では、子どもよりもじいちゃんばあちゃんが多くなったからか、慰安旅行は温泉一泊へと変わってしまい、あの遊園地に行くことはなくなってしまった







それでも俺にとっては…



懐かしい思い出の場所…










「私、賛成!行こうよ!ね、天もいいでしょ?」



「そうだな!行こう!」




俺たち三人は、にっこり笑って頷き合った