「ね~、倉萩くん!どっか遊びに行こーよ♪」



女子たちの視線が、再び俺に向けられた


いつもと変わらないな…さっきのは気のせいか?


「いや、悪いけど俺今日はこいつらとの約束があるから」



そう言って俺が美由と梨衣を指すと…





またあの視線だよ…やっぱりさっきのは見間違いじゃなかったな…





「天ちゃん、まだ明日と明後日もあるし…今日はその子たちと遊びに行っても大丈夫だよ」



ピリピリした空気には不似合いな、おっとりとした口調で美由が言った



「ほら!その子行ってもいいって!行こ♪」



美由の言葉に乗って、女子たちがさらに勢いを増した。俺の腕を掴んで、引っ張るやつまでいる






「ダメに決まってんでしょ!!!」