「あっれ~?倉萩くんじゃない!?」





駅を出てすぐの所で、クラスの女子数人に声をかけられた



「偶然だね~!何してんの?」


「っていうか、その子、誰?」





女子たちの視線が、美由に注がれる




「この子は紅野美由!私たちの大切な幼馴染み!以上!他にご質問は?」



俺が答えるより早く、梨衣が答えた。心なしか、梨衣に向けられる女子たちの視線が冷たいようにも…