ミクちゃんの顔はまっしろだった。


小さな体が、小さな箱に横たわっている。



すすり泣く音がかすかに聞こえた。


わたしの目には涙はなかった。



わたしとミクちゃんには思い出がない。

とくべつな友達というわけでもなかった。