シーラは鳥籠の檻からそんなあたしに白い両手を出してあたしの頬に触れた。 その手の温度にあたしは震え上がった。 氷のように、いや、氷よりも冷たい手をしていたからだ。 そして、 『私はあなたを信じてる…』 そう澄んだ声でシーラは囁くと、あたしの視界が霞んできた。 待って…あんたはいったい何者なんだ…? あたしは手を伸ばすけど、空気を掴むだけで、シーラに触れること出来ない。 そこであたしの視界は闇に染まっていった… .