『助けて…』
女の子のその一言で周りの空気が一気に変わり始めた。
太陽の出てた空が雲で覆い尽くされていく。
なんだ!?
あたしは天を仰ぎ、その変化に動揺を隠せなかった。
すると急にあたし達の周りを風が覆い始めた。
「うわっ!!」
あたしは思わず目を閉じて、顔を腕で守る。
何なんだよ、これぇええ!!
って、あれ?
風は案外一時的なものですぐに止んだ。
あたしは恐る恐る目を開けてみると、目の前に広がっていたのは
何にもない真っ白な空間だった。
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