あたしの声が皇室に響き渡る。


すると、国王は豪快に笑いだした。


「ハハハハハッ!!これはまた根性のある娘ではないか!!」


あたしは国王の豪快な笑いを不敵な笑みを浮かべて見つめる。


「そうと決まれば、旅の前夜祭の準備をせねばな。」


国王は「よっこいしょ」と言って席を立つと、そそくさと皇室から出て行ってしまった。


その後を追うように家来も扉付近で片手を胸のところまであげて頭を下げると、皇室を出て行ってしまった。



皇室は嵐が去ったように静まり返った。


その中で、あたしは一人ため息をつく。


結局めんどくさいの引き受けちまったなぁ…


そう後悔するのも、もう遅い。

これからあたしは、ただその使命という名の道を突き進むだけなんだ。




そういえば…



「前夜祭って何だ?」


あたしは、頭一個分大きいレイを見上げて尋ねる。


「前夜祭とは記念日の前の晩に祝って行われる物で……いわゆるパーティですね。」


あたしはパーティーという言葉に顔を輝かせる。

だって


「うまい食いもんいっぱい出るよな!」


あたしは一応レイに確認する。


「まぁ、そうですね。最高級の品々を天才と呼ばれるシェフ達が作りますから」


その言葉を聞いて、よだれが出そうになるあたし。




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