あたしは白いどでかい扉に手を触れる。
「開けるぞ。」
あたしがそう言うと、レイとノエルも扉に触れ、一斉に力いっぱい押した。
扉はギギッと鈍い音を響かせ開いていく。
「おりゃあぁぁあ!!」
三人の力でやっとのことで扉は開いた。
あたしの視界に入ってきたのは、壁一面の窓にバカでかい鳥籠。
そして、その鳥籠の中にいる大きな翼を持つ少女の後ろ姿…
そこはまさしく夢に出てきた部屋の光景だった。
あたしはその部屋にゆっくりと足を踏み入れると、鳥籠の少女は急に歌い始めた。
あたしはそれと同時に歩む足を止めた。
それは……………────
ここに導かれるきっかけとなった歌だったから。
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