「ご…めんな…気づい…て…あげ…れなく…て…」
あたしの一筋の涙が、こめかみを伝って床に落ちる。
するとライオスは、目を大きく見開き、絞める力をゆるめた。
その時…
「動くんじゃねえぞ…」
突然二つの影が倒れてるあたしを覆った。
二人が持っている剣がライオスの喉元を狙う。
あの金髪の青年の不機嫌そうな声にあたしは一瞬耳を疑った。
「動くと、首をはねますよ。」
そして、黒髪の男の腹黒い発言が耳につく。
「ノ…エル…レイ…」
ライオスは喉元を狙う剣から逃げるように、あたしの首を離し、羽をはばたかせ後ろに飛んだ。
.