茜菜side
「グルルル…」
首を絞めるライオスの力が次第に強くなっていく。
ライオスの過去をすべて見たあたしはライオスの腕をそっと放した。
唸っている死神はまるで飢えた猛獣のよう。
あたしは意識が朦朧としてる中、そんなライオスの姿を見つめた。
あぁ、そうか…………
あたしは震える手でライオスの頬に触れる。
すると、ライオスの冷たい頬が一瞬びくついた。
ライオス、あんたは………
誰かに殺して、欲しかったんだな………
こんな自分を、止めて欲しかったんだな………
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