あれから月日は流れ…



*4年後*



「シーラお嬢様、フィリアお嬢様!!」


ほんまどこ行ったんや、あのおてんば娘達は…



深いため息をつき、お屋敷の広い廊下を歩く俺。



「ほんまなんで俺、こんなんしてるんやろ…」


俺は片手で髪をかき上げ、背中を壁につけ、そのまますべるように床に座りこんだ。


なにせ、探し回ってかれこれ1時間はたってる。


この広いお屋敷の中から、二人を俺一人で見つけ出すんやから当たり前や。