「なんでっ、なんでっ!?」
あたしは自分の髪に触ると、見えるように髪を持った。
やっぱり水色をしていて、すごく伸びてる。
パルソナを抜いてからこんなんなっちまったけど、
いつものあたしの体よりなんだか軽い気がする。
『ご主人!聞こえるっすか?』
すると、脳に響くように誰かがあたしを呼ぶ声がした。
「その声は…ファイ!!」
『そうっす。』
「あんた、今宝玉の中で眠ってるんじゃねぇのか?」
「そんな話をしてる場合じゃないっす!!とにかく鞘は戦いの邪魔になるっすから、ノエル達がいるバリアの中に入れるっす。」
あぁ…これのことか。
あたしは鞘を肩からはずすと、ノエル達がいるバリアの方まで歩いた。