「大丈夫ですか?」


レイは心配げな顔をして、あたしに尋ねてきた。


「うん…


ライオス、本当にありがとう。」


「そんなん構わへんよ。でも、あともうちょっとで死ぬところやったで」


本当だよ、心臓ばくばくしたっつうの!


おまけに、パルソナまで道連れにするところだった…


「お前の体重が重いから崩れたんじゃねぇの。」


ノエルはあたしに向かって、ハッと鼻で笑って言った。


「なっ!!乙女に向かってなんつぅこと言うんだよ!そんなんだからモテねぇんだよ、バーカ!!」


「なっ!バカって言った方がバカなんだよ、バーカ!」


「はいはい、そこまで。こんな所でケンカをするのはやめてください」


仲裁に入ったレイの言葉で、あたし達は口ゲンカからにらみ合いになった。


それを見たレイは呆れたようにため息をつく。


「それより、あともうちょっとで安全な場所着くから、そこで話したいことがあんねん。」