「…っう、うん…」 あたしは重ったるしい瞼を無理やり開けると 見慣れない古びた白い天井が、あたしの視界に飛び込んできた。 ここ、どこ? あたし、なんでこんな所で寝てるんだろう? あたしは頭の中の記憶を探ると、倒れてしまったことを思い出した。 みんなに変な所見られちゃったな… あたしは家族が全員殺された事件のせいで 興奮しすぎると、頭に血がのぼって、倒れるようになってしまった。