あたしは五品(本当はもっと食べたいけど…)注文して


他の三人は一品ずつ注文した。



「本当ににぎやかですね。」


「そうだな。あとで広場に行って、露店でなんか食おうな!」


「お前…まだ食べんのかよ…」


「ご主人は食いしん坊っすね。」



外の景色を見ながら、たわいのない話をしていると、ある話声が耳に入った。


「店長、そう言えば最近"あの歌"聞こえてこんな。」


あの歌?


一人のおっさんが店長らしい小太りのおばちゃんに声をかける。



「そうだね~。どうしたんだろうかねぇ?」


それって、まさか!?


「あのちょっといい?」


あたしは立ち上がって、おばちゃんの所に歩いて行った。


「茜菜?どうしたんですか?」


レイがあたしの行動に驚いて、あたしの隣に来て尋ねる。