「でも、かわいいじゃん!
俺、あの子結構タイプ」
二人目は茶色のヘアバンドで前髪を上げた黒髪の男がさっきの女の隣に座って、妖しげな笑みを見せて言った。
その発言にさっきの女が呆れたように自然とため息が漏れる。
「マリス、今はそういう話をしてるんじゃないだろう。」
「そんなこと言われても仕方ないだろう?
こういう性格なんだし」
マリスの無神経な態度にさっきの女は片眉をひくつき、女の爪が伸びた。
「あんた……一回、体をばらばらに切り刻んでやろうか?」
その言葉で二人の間にものすごい殺気が漂ったとき
「マリス、クルーエル、そんな馬鹿げた喧嘩はやめなさい。」
黒髪のポニーテールの女が2人の間に割って出て、冷静にたしなめた。