「…うっ……うん…?」

あたしは重たい瞼を無理やり開けた。


最初に目に飛び込んできたのは、見たことのない西洋風な天井。



ここ…どこだ!?


あたしは重たい体を無理やり起こした。


どうやらあたしはベッドに寝てたらしい。


あれっ─?確かあたし、シーラっていう女の子と一緒にいたはずじゃ─…


あたしはきょろきょろ辺りを見回してみる。


天井にはシャンデリアが付いていて、いかにもお姫様とかが住んでそうな部屋。


どう見ても、ここはさっきまでいた白い空間の中じゃない。


どうやら、ここは異世界みたいだ。


こんなシャンデリア、外国の城でも行かねぇかぎり見れないからな。



半分この今の状況に呆気にとられていると、部屋のドアが開いた。


そちらに視線を向けたあたしは息を呑んだ。


なぜなら…


「あぁ、起きたんですね。良かった」


その男の人が美形だったからだ…



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