「たっだいまー!」


何か作業をしているレイとファイにあたしは、大きく手を振った。


それに気づいたレイは顔を上げ、あたしに微笑んでくれた。



「おかえりなさい。夕飯、とっくにできてますよ」



そういえば、おかえりなさいなんて久しぶりだなぁ…─


ざっと五年ぶり。



あたしはその言葉を噛み締めると、自然と笑顔になった。



「今日の夕飯はシチューっすよ。」


ファイは木で作った机の上にシチューを盛った皿を二つ、用意する。



あたしは切り株に座り、スプーンを持って


「いただきまーす!」


と言ってシチューにスプーンを入れようとした時


「てめぇ…俺の存在忘れてるだろ…」


横でノエルの不機嫌な声が聞きたくなくても聞こえてくる。





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