ノエルはさっきの事で不機嫌になり、また2人の間に重い空気が流れる。
それを断ち切るようにあたしは口を開いた。
「さっきノエルがどうやってここに来たか聞いたじゃん。」
「…」
ノエルは無言でちゃんと聞いてるのか分からないけど、あたしはお構いなしに話を続ける。
「どうやってここに来たか分からないって言ったけど、
ここに来る前にあたし、ある女の子と話をしたんだ。」
「そいつってお前が言ってた白髪の女か?」
ノエルの急な発言にあたしはノエルの方に視線を向ける。
ノエルの横顔はほとんど無表情で何を考えてるのか分からない。
でも、シーラの事を覚えてたことに驚いた。
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