この沈黙を破ったのは意外なことにあのノエルだった。


「お前はどうやってここに来たんだ?」


「えっ?」


あたしは一瞬何を聞かれてるのかよく分からなかった。


「お前は空から俺の所に降ってきた。その前に何があった?」


あぁ、そういうことか…


「う〜ん…あたしにもよく分かんないだよな。これが」


あたしは苦笑いでそれに答えると、ノエルは「あっそ」と短く言い捨てた。


自分から聞いておいてなんだよ、その短い返事は。


あたしはそっけないノエルに青筋を立てるが、ここは自分が大人になろうと青筋を引っ込めた。


「…あのさ、前から思ってたんだけどノエルとレイってどっちが年上なの?」


今度はあたしの方からノエルに問いかける。


すると


「はぁ?どう見ても俺に決まってんだろ。」


と言いきった。



.