「ノエルならまだ湖で水浴びしてるっすよ。」


ファイは振り返って湖の方を指差した。


ファイが指差した先は木以外暗くて何も見えない


「分かった!じゃあノエルを呼びに行ってくるから、レイに言っといて。」



あたしは明るくそう言うと、湖の方に駆けようとファイの横を通り過ぎようとした。


が、手首を強く引っ張られる。


「?」


あたしは振り返った。


そこには、俯いてあたしの手首を掴んでいるファイがいた。


「?…どうしたんだ?」


あたしは心配になってファイに尋ねると、我に返ったのかすぐに手を離した。


「すすすすいませんっす!」





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