「あぁ、大空に選ばれし者も楽じゃないな。」
星空を眺めながらそう呟くと、レイがあたしの顔を覗き込んできた。
レイの秀麗な顔立ちにあたしは鳥肌が立つ。
本当に美形だな…
あたしにその顔を分けてほしいぜ。
「聞いてましたか?」
「……えっ、何がッ!?」
あたしはもう一回聞き返すと、レイは苦笑いを浮かべて言った。
「あなたはその服がよく似合うと言ったんですよ。」
あたしが今着てる服は制服じゃなく、レイが持ってきてくれた淡い水色の騎士服。
わざわざあたしの為に旅に出る前の日に腕のいい職人が作ってくれたらしい。
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