リフがコーヒーを淹れながら尋ねると
キラはこくり、と頷いた。
その紙を横にどけると、
次の紙を読む。

「……お前も大変だな」
「ん、平気 大半は部下にやらせてるから」
「……」

ひどい職務怠慢だ。とリフは笑う。
でも、死神が処理する死人の魂というのは
膨大な数で、とても一人では片づけられないのだ。
それは、リフも良く知っている。

そんなとき、
キラが一枚の紙で手を止めた。

「……」

「どうした?」

「……マルス通り
 3番地……
   まだ子供か……」

「は?」