仕事くらいまともにやれ、と。

「おい、キラ……
飯が冷めるだろ!さっさと起きろよ……」
「……今日のご飯
…なーにー?」

まるで子供のように掛け布団からにょき、
と顔を出すと
キラはため息を付いた。

「……オニオングラタンスープ。
……オムレツ ハニートースト」

それを聞くと、キラはもそもそ、
と布団から這い出た。

「……今行く」

「……お前食欲はしっかりあんのかよ」

身支度を整えて食卓に着くと、
キラはハニートーストを口に運んだ。
左手には、
先ほどの真白な紙がある。

「……仕事か?」