頬をふくらませ、はやくはやく、とせがむ。

「うるさい。黙ってろ」
「はぁい 
静かに聞きますよぉ」

シャーリィはキラ達の存在に気づき、
身をこわばらせた。

「ごめんなさい」

探したよね。とシャーリィはうつむいてしまう。
リフは実態のないシャーリィの頭を撫でる



リフは実態のないシャーリィの頭を撫でるように手を伸ばし、答えた。

「間に合って、よかった。
どうしてここへ?」

シャーリィは少し考え込んだ後に、口を開く。

「お姉ちゃんが。
……ここにお姉ちゃんが眠ってるの」

リフは優しく笑って言葉を遮った。

「お姉ちゃん?
……お前の姉さんは、
ここにはいないよ」
「……え?」

黙って空を指差して見せた。
シャーリィの曇った表情は、
すぐに疑問の表情へと変わる。

「?」
「姉さんは、天国に」

シャーリィは顔いっぱいに嬉しい感情を表現したあと
すぐにその顔に影を落とした。