「ちょっとぉ、そんな目で見ないでくれる?
   
 これってオシゴト
 でしょ?
君のも お仕事 でしょ?」

もっと割り切っていかなきゃぁ

キールは腹を抱えて笑い出す。

「今のキラってば、ちょうおかしい!
なぁに感情的になっちゃってんの?
 たかが一つのガキの魂じゃない。
それくらい普通に持っていったり
僕に取られちゃったりって   
 今までもそうだったじゃなぁい、
なのに、なぁに?そんなにシャーリィちゃんって可愛いのぉ?
贔屓って……」
「黙れ」

キールの言っていることも間違いではない。
一つの魂に執着することで
他の多くの魂を失うことは結構な痛手であることも確かだし
一人だけをえこひいきするのも
正しいことではないのはわかっている。
けれど、請け負ってしまった以上
最後まで責任を持たなければならないということが
今の自分を感情的にしているのだと 
キラは思い込んでいた。

「お前の仕事が霊魂を喰らうことなら
俺の仕事はお前の食事を邪魔することだな」
「ふふ、そうこなくっちゃぁ」

久々に勝負が出来るね、
とキールは屈託の無い笑顔で笑う。
そこまでして勝負がしたかったのか
と、キラがあきれると
キールはにこにこわらって答えた。

「あたりまえでしょぉ?
最近は退屈してたんだからぁ」

キラってば、ちぃっとも
構ってくれないんだもぉん