「それでも、独りでいいと思ってんのか!?
違うよな?俺はオマエがそんなヤツだとは思わない」

ギッと機銃掃射を見据えてリフが叫んだ。

「オマエには 
もっと『情』ってヤツがあんだよ!」

走る 風より早い。
あの爆風を避ける。
つよい弾丸の雨を避ける。

苦しい 
息が続かない。
リフは走るのを止めざるを得なかった。
少しずつ 
少しずつ速度が落ちていく。
前のめりに倒れ込む身体をキラが支えた。

「大丈夫か」
「ハッ。
馬鹿にすんのも大概にしろよ。
オマエ……」

言いかけてズキ、
と心臓が痛んだ。
こっち 
で身体に負担をかけすぎるとこうなる。


知ってはいたがここまで酷いとは思わなかった。リフは不甲斐なさそうに自分の足を見つめる。

シャーリィはリフの腕に抱かれて震えていた。