「シャーリィ 俺達は死なないよ」

キラは笑って見せた。

「だって、天使なんだから」

違う
  俺は天使なんかじゃない。

リフは 天使だけど


俺は――――――


「そっか なるほど……
 じゃあ、大丈夫なんだね」
「もちろん」

先から隣で黙りっぱなしのリフは
キラを横目で見た。
上手い嘘つきやがって。

「でも、
 二人は何をしに来たの?」

良いところに気づいた。
シャーリィ。


「お前を守りに来た 
もとい、お前と一緒にいるために来た」

リフはぶっきらぼうに言った。
シャーリィの表情が明るくなる。

「ほんとうに?」

「本当だ」

「嬉しいな あのね ずっと一人だったの
 この町が焼けちゃってからは」

「もう、寂しくないよ
 これからは俺達がシャーリィの友達だから」

キラが微笑んだ。
その表情に、
リフは少し心を痛めた。

コイツ 無理してやがる。