大切な君へ〜命をかけて守るから〜

美砂と花火をしていて最後に線香花火が残った。
美砂は、俺にこう言って来た。
「線香花火でみんなに勝ったらキスしていいよ。」
って言って来たね。
俺、必死に頑張ったよ。
そしてみんなに勝った。
けど美砂は、岡が好きだしいつか美砂と付き合えたらその時、すればいいから結局キスしなかったね。
夏休みに入って美砂と俺は、距離を縮めた。
友達以上恋人未満の関係だった。
毎日欠かさずメールしてた。
途中友達と海に行く約束をしたね。
美砂も一緒に。
この日だけ、美砂は、俺の一日彼女って事になってたね。
嬉しかった。
この頃、美砂は、岡の事を諦めたって言ってた。
だから余計に嬉しかったんだ。
でも楽しい思い出ばかりじゃなかった。
8時に入って楽しい夏休みの真っ最中なのにある一本の電話で俺は、ものすごく悲しい思いをする。
美砂、俺、どうしたらいい?
なぁあきと、ありがとな。俺、お前に出会えてよかったよ。
俺には、親友がいた。
名前は、あきとって言う。俺が小さい時に、あきとは、岡山に行った。
俺は、じいちゃんの田舎が岡山にあるため毎年正月は、岡山に行っている。
今年の正月にいつものように岡山に行った。
初詣してたら誰かが話しかけてきた。
あきとだった。
俺は、久しぶりで驚いた。
あきとが俺に「少し話せるか?」って言ったから俺は、いいよと言い、その辺の空いてるスペースで話した。
ここからあきとの昔話が始まる。
あきとが俺に話し始めた。…………
………
あれは、俺が中学生の時だ。
俺が、小学校を卒業して岡山に行って新しい中学校に入学したんだ。
もちろん周りは、知らない人ばっかりだった。
入学式が終わって教室に戻るとみんな地元の人ばっかりだったらしく俺は、話せる人が、いなかった。
そんな中、一人だけ俺に話しかけて来た人が、いたんだ。
名前は、あき。
見た目は、めちゃ可愛い人だった。
あきは、俺と仲良くしようと嘘をついてまで俺に話しを合わせたんだ。
そこではやとって言う人とも知り合った。
あきは、生まれつき病気がちで結構、学校を休んでた。
はやとは、頼りになる親友になった。
俺は、あきに一目惚れしてしまった。
だからあきとすぐに付き合った。
あきは、俺の事をもの凄く好きでいてくれた。
でも、途中あきが俺を傷つけないために嘘をついて元カレに別れを告げてたんだ。
そこを運悪く俺とはやとが見ちゃって浮気だと思っちゃったんだ。
馬鹿だよな。
最後まであきの話を聞いとけばよかったのに…。
俺は、そこで一回あきと約束して別れたんだ。
その約束は、ある場所で二年後、まだお互い好きだったらやり直そうって言う約束だった。
あきは、二年後を楽しみにしてた。
他の男子の告白も断り続けて俺の事を思い続けてたんだ。
でもあきは、約束の場所に来なかった。
なんでだと思う?
俺は、その時、自分に腹がたったよ。