大切な君へ〜命をかけて守るから〜

クリスマス、俺とゆうみと斎藤と言う女子と俺の友達、島と花やしきに行った。俺は、怖い系、お化け屋敷なら大丈夫。
だけど高所恐怖症だからジェットコースタは、苦手だった。
みんなで騒いだ後、俺達は、家に帰った。
俺は、家に帰る途中、見てしまった。
夕方の薄暗い公園の隅で誰かがキスしてるのを。
俺は、一目で分かった。
「有川…」
有川が、あの時の男とひっそりとキスしていた。
俺は、泣きそうだった。
やっぱり有川の事を忘れられなかった。
クリスマスの夜、俺は、一人静かに涙を流してた。
携帯には、メールが沢山来てた。
美砂からは、来てるかな?ってちょっと期待してた。
ある一つのメールが来た。差出人さゆ。
メールの内容を見て俺の動きが、止まった。
「クリスマスだね。ヒロ、会いたいよ、今から会えない?」
俺は、誰かに慰めてほしかった。
誰かに頼りたかった。
だけど一人で乗り越えたかった。
「ごめんね。会えない。」俺は、携帯を閉じて家に帰った。
俺は、頭がいいとは、言えない。
だからテストのたびに必死に勉強した。
二年生になるため、先輩となるため頑張った。
塾も休まず行った。
有川も塾に来てた。
有川は、頭がいいほうだ。それに運動神経だっていい。
有川は、いつも俺に聞こえる声で彼氏の事を言ってた。
俺は、聞こえないふりをしていた。
塾に行くのが嫌になる時もあった。
俺は、いつも強がってた。春休みに入って俺は、ゆうみに別れを告げた。
新学期、俺は、二年生になった。
新しいクラス。
俺は、二年C組だった。
クラスのメンバーを見た。俺は、驚いた、
美砂と同じクラスだった。新しいクラスに入って周りを見渡す。
知らない奴もいる。
美砂は、休みだった。
次の日、美砂が来てた。
でも俺は、苦しかった。
美砂の彼氏も同じクラスだった。
美砂は、楽しそうだった。俺は、この時まだ知らなかった。
俺にとっての幸せが近づいてるのを。
俺は、周りの人とすぐに仲よくなった。
その内、美砂と岡が別れた。
美砂からメールが来たんだ。
本当は、嬉しかった。
けど美砂には、幸せになって欲しかった。
だから俺は、必死に慰めた。
元気出してって。
その時、気付いたんだ。
俺は、美砂が好きだって。美砂といると有川を忘れる事が出来た。
美砂だけ信じる事が出来た。
俺の二回目の一途な恋が始まった。
でも美砂は、岡に夢中だったね。
だからずっと応援してたんだよ。
好きな人には、幸せになってほしいから。
運動会が、もうすぐ始まる。
俺は、応援団になった。
美砂も応援団になっていた。
そして踊るペアも美砂とだった。
俺は、すごく嬉しかった。でも美砂は、ずっと岡を見ていて岡が好きだったね。そんな美砂を見ると苦しかった。