それを聞くと、私はすぐにちかのところへ走る。


でも、教室にはいない。


急いで屋上まで走ると、ちかが座り込んでいた。


「ちか!」


私がちかを呼ぶとちかはゆっくりこっちを見た。


「あ、みく・・・」


無理矢理笑って、手をふってくれた。


「ちか、さっきの違うの!あのね・・・」


高橋がちかのこと好きで、相談のってたの。


そう、言おうと思ってた。


「私、みくが幸せならそれでいい!男なんて何人でもいるんだから・・・」


じゃあ、なんでそんな悲しそうな顔してるの?


なんでこんなとこにいるの?


空を見つめているのは、涙をこらえるためじゃないの?