高橋はどことなく悲しそうな顔で、ふって笑って言った。
「やっぱ、そうくるんだ」
きっと、もう私に近づかないよ。
面倒くさい女だって。
「ちかって奴と付き合ったら、俺と付き合ってくれんの?」
私は目を丸くする。
「はあ?!一生ちかと付き合えよ!ちかのこと好きになってよ!」
ちかは、優しいから・・・。
いつも私のこと考えてくれるから・・・
自分の気持ちは、押し込めて・・・。
私は、ちかを悲しい思いにさせたくないよ・・・。
こんな奴と付き合ったら、嫌なこといっぱいあるのかもしれない。
けど、ちかがそれを望んでいるんだから、私はそれを応援する。
だから・・・
「ちかを・・・好きになって?、くだ・・さい・・・」
きっと、ちか泣いてるの。