「てか、ここ君のクラスじゃないでしょ?何勝手に入ってきてんのよ」


「そんなことどうでもいい」


高田は真顔で言った。


何こいつ・・・。


すると、私の腕をつかんだ。


「いっ・・・」


相変わらず握力が強い。


「行くぞ?」


「はあ?!」


いきなりそう言うと、強引に私を教室から連れ出した。


「ちょっと、離してよ!離してってば!」


私の声なんて聞こうともしない。


むかつく・・・


「離せって!」


思わず強い口調で言ってしまった。


高田はいきなり止まると、口を開く。


「離したら、昨日みたいに逃げるだろ。俺、そんなに馬鹿じゃねぇし。だから離さない」


本当に意味不明。


「逃げたっていいじゃん。あんたの周りなんていっぱい女子いるでしょ?」


私は目をあわさずに言った。