「高田君・・・呼んでるよ」


私は一度ちかを見る。


ちかは首をかしげていた。


「いいよ行ってきて!私は気にしなくていいから」


笑顔で言ってくれるちか。


ちかは優しいから、自分の気持ち押し込めて言ってくれてるんだよね・・・。


「行かない。どっか行ってって言ってくれるかな?」


私はあいちゃんに言った。


「え?・・・あ、うん」


一瞬驚いた顔をしたあいちゃん。


だけど、すぐに言いに行ってくれた。


「別に良かったのに・・・」


ちかが遠慮気味に言った。



「みくみあの人苦手なんだ!だからいいの」


私はちかが安心できるように笑顔で言った。





「おい」


声のする方を見ると、高田が立っていた。


「呼んでんだから来いよ」


なんで命令口調?


「なんで行かなきゃいけないの?」


私は機嫌悪そうに言った。