少しして、私はハッとする。


「・・・離してっ」


私は高橋から離れる。


高橋はじっと私を見つめる。


「何よ・・・」


「俺と付き合ってくんない?」


高橋がまじめな顔で言ってきた。


「はあ?!」


私は少し考えて春樹の言っていたことを思い出す。


「・・・そうやって、いろんな女騙してるわけ?言っとくけど、みくみはそんな軽い女じゃないから」


私はそう言い残して玄関へと向かう。


ありえない。


なんでいきなり抱かれなきゃいけないわけ?


ばっかみたい!


ちかも、何考えてるんだろう・・・。