恭介は瑠衣の頭を撫でて後ろにいる真弥に一礼した


「さあ、行きなさい」


涙ぐむ瑠衣の背中を押す


「…お兄ちゃん、携帯番号教えて」


恭介はチラッと真弥を見ると頷いて
小さな紙に番号とアドレスを書いて瑠衣に渡した