ニヤリと不気味な笑みを漏らすのは、誰もが予測ついていただろう。


インテリメガネ山田だ。




「えっ!?蝶が??スイカを…」



このパターンは…
嫌な予感がする。



「……うぐっえぐ……あんなに繊細な羽根で、…うぐっ……こんな大きなスイカを…うぐあぐ……ありがとう!ありがとう!チョウチョさん!!」


……勝手にしてくれ。




涙を滝のようなザーザー流す部長は置いておいて…
私には、もう一人、ツッコミを入れなきゃなんないと思っていた人がいた。




ふ〜。

「で、青木先輩?その人は?」


青木先輩こと、マッチョ青木…間違えた!

マッチョ青木こと、青木先輩の後ろに、とっても小柄な女性が隠れているのだ。


電車に乗ってるときも、海辺を歩いているときも、忍者の如く、青木先輩の背後をキープしていたのだ。


一歩間違えれば背後霊と言ったところか。




「ふっふっふっ。」


マッチョ青木の背後から不気味な笑い声!!


「さすが期待の新人!お目が高い。私を見つけるとは、お主!さては千里眼を持っておるな?」



なに!?この人!?
引きすぎて、何かもう怖いんですけど!!