「つ、疲れた……」
喋るのも辛いことを味わうなんて初めてで、正直、今の思考回路すらストップしたい。
身体の方なんか、手や足、そして節々までもが痛い。こんなことで筋肉痛になることが不思議。やっぱり、受験生だったということで、あまり運動しなかったことが関係しているのかな。
この年でそんなこと、あんまり考えたくないけど。なんだか切ない。
それにしても、あのアリサ。優しい人に見えて、とんでもない!
テーブルに手が付いたかと思うと、何かのスイッチが入ったのか……突然、がみがみと言い出した。
ああでもない、こうでもない、体罰とまではいかないが、叱責を受けてばっかだった。
三時間ほど続き、「今日はこれまでにしましょうか」と言われたときは天国だった。それに、終わった瞬間、やはり彼女は人が変わったように、朗らかに笑顔でお疲れ様と言った。
おかげで、今は先ほどまで戦場だったテーブルの上に頭を預け、だらんとしている。そして、本当ならこのまま眠りにつきたい。
でも、わたしは半目の状態で、イヤイヤ起きている。
というのも、すべては隣の椅子に座り、これでもか! という笑顔で話しかけている空気の読めない皇子がいるからである。
なんとも元気な人。絶対わたしより年上だと思うのに、子どものような顔を向けてくる。
喋るのも辛いことを味わうなんて初めてで、正直、今の思考回路すらストップしたい。
身体の方なんか、手や足、そして節々までもが痛い。こんなことで筋肉痛になることが不思議。やっぱり、受験生だったということで、あまり運動しなかったことが関係しているのかな。
この年でそんなこと、あんまり考えたくないけど。なんだか切ない。
それにしても、あのアリサ。優しい人に見えて、とんでもない!
テーブルに手が付いたかと思うと、何かのスイッチが入ったのか……突然、がみがみと言い出した。
ああでもない、こうでもない、体罰とまではいかないが、叱責を受けてばっかだった。
三時間ほど続き、「今日はこれまでにしましょうか」と言われたときは天国だった。それに、終わった瞬間、やはり彼女は人が変わったように、朗らかに笑顔でお疲れ様と言った。
おかげで、今は先ほどまで戦場だったテーブルの上に頭を預け、だらんとしている。そして、本当ならこのまま眠りにつきたい。
でも、わたしは半目の状態で、イヤイヤ起きている。
というのも、すべては隣の椅子に座り、これでもか! という笑顔で話しかけている空気の読めない皇子がいるからである。
なんとも元気な人。絶対わたしより年上だと思うのに、子どものような顔を向けてくる。