「着いた…」



私達は電車から降りる。



皆の顔を見渡すと、無意識にも硬直している。



あたしも…かな?



でも、1人だけ、1人だけ違う顔をしてる人がいる。



生き生きとしてる、楽しそうな顔。



木壱くんはそんな顔で、辺りを見回す。



木壱くんの顔を見てたら、あたしまで笑顔になってきちゃったよ。