ドゴッ!!








低い音が部室に響き渡り、








バンッ!!








遥がロッカーにぶつかった音がさらに響く。







「「「「遥!!!」」」」

「「「遥先輩!!!」」」









俺達1,2年は遥に駆け寄った。








西「水橋!!!」

君「いやぁ…、いやぁああああ!!!」

坂「直華、落ち着け…!!


  やりすぎだ、真也!!」







水橋先輩はこぶしを見つめた後、背を向けてドアノブに手をかけた。







遥「…ったぁ…」






遥の口端からは血が出ていた。それをぐっと拭い、もう一度先輩たちの背中を見つめる。






美「…女の人を殴るなんて…


  見損ないましたよ…!」





美穂が強めな口調で諌めると、水橋先輩は今度こそ扉を開いた。






水「…じゃあ…二度と戻ってこねえ」









遥「先輩!!!」













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