遥「先輩たちがいなきゃ、そんなの桐山高校陸上部じゃないです!!!」






泣きながら訴える遥。





でも、そんな姿をちらりとも見ずに先輩たちは背を向け続けている。






遥「水橋先輩がいなきゃ、誰がこの部活まとめるんですか!!

  直華先輩も、鈴野先輩も、沙織先輩も、竹本先輩も、坂本先輩も、九高先輩も!!!!


  みんなみんな陸上部に必要なんです!

  皆いなきゃ陸上部じゃないんです!!!」






遥はその時はまだ長かった髪を振り乱し、わめいていた。


そんな様子を見て、自然に俺達も泣いていた。







九「…ごめんね、遥ちゃん。


  でも、俺達夏で引退じゃん?

  少しその時期が早くなったと思えばいいんだよ

  ね?」

遥「いやです、いやです!!」

水「…そんなに言うなら、お前がやればいいだろ!?!?」








水橋先輩は叫部と同時に…










遥を、殴ったんだ。







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