水「俺達さ、陸上部…やめようと思うんだ」






そう言って笑ったのは、部長の水橋先輩だった。





拓「…なんで…ですか…?」

坂「…つまんねーんだよなー、この部活!」








そういって背を向けたのは坂本先輩。







君「…っく……う…

  そう、よ…っ、つまらない…っ!」





君倉先輩はいつも通りずっと泣いていた。その背中を西村先輩が撫で続ける。





西「ごめんねー、もう限界なんだわ。うちら」






限界。


その言葉が何を意味するか。



そんなの嫌でもわかった。







鈴「逃げようとしてる、卑怯…って、思ってるよね?」

竹「…だが、もう決めたんだ」

九「ごめんね、全部押し付けちゃって」







部室の雰囲気が暗く飲み込まれていく。



そして、一斉にこちらに背を向けた。









水「じゃ、そうゆうことだから」









誰もが、見送ろうとした時だった








遥「待ってください!!!!」







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