肩に置いた手を振り払われ、木壱君は私を見た。
そして、木壱君の怒りの矛先は私に向いた。
木「お前もお前だよな!
大会あるって、知らなかったのか!?」
知らなかったよ。
木「なんで頭下げてでも出てぇって言わないんだよ!」
何回も頭を下げたよ。大声でも叫んだ。
それでも顧問は取り合ってくんなかった。
木「なんで…なんで練習やらない日とかあるんだよ、何で練習終わんのがほかの部活より早いんだよ!!」
学校から言われてるからだよ。
練習は1週間に3回まで、練習は基本5時までって
木「そんなにさげすまれた目で見られてるのに、いいのかよ!!!」
よくないよ。
本当は結果も残して、大会にも出て、いろんな人を見返したいよ
木「極めつけにいつもバカみたいにヘラヘラと…
本当に…ありえねえ…!
イライラすんだよ…!!」
私の中で、何かが切れた音がした。
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